2010年9月26日日曜日

Yokohama.vimに参加しました

昨日、Yokohama.vimに参加してきました。
残念ながら来れなかった人も居ると思われるので、簡単な感想を書きます。
thincaさんの感想記事とあまり被らないように、私は懇親会の話題を中心に。

最初はポジションペーパーを書きながらグループごとに自己紹介をやりました。
これはなかなか新鮮で面白い試みであったと思います。
ちなみに、私の前にはkhikerさんとnaoinaさんが居ました。
Vimの戦闘力は500以下の人達がほとんどでしたね。余裕で1000オーバーの私は異端なのか……。

次にguyonさんによる.vimrcの初心者向けの解説。なかなか親切だと思いました。
私には易しすぎましたが……。資料が公開されるのはいつですか?
資料が公開されました。

その後休憩を挟んでからVimmerの平均レベルが均等になるようにグループ分けをして.vimrcリーディング大会。
なぜか私が一番レベルが高いことになっていたんですけど、あの中でVimのソースをいじっていたのはtyruさんくらいなので、
彼が一番レベルが高いはずなんですけどねー。参考
ちなみに、この記事はレベルが高すぎて該当者が少ないので、guyonさんによるより細かいレベル分けが提案されていました。
これも公開されると面白いですね。
で、.vimrcリーディングですが、私の班は私の.vimrcを読むことになりました。3000行オーバーしてるので、なかなか無謀な試み。せっかくなので、neocomplcacheとvimshellの設定を解説。しかし、皆さん反応が少ない。結局私だけがしゃべっていたが、これで良かったのだろうか。
理想的には、前のプロジェクターに誰かの.vimrcを載せて、それを解説していくほうが良かったと思います。グループに分かれるとみんなシャイだから、何も語らないので困る。

グダグダになっていたところ、時間が押しているということで、taku_oさんの発表。削除するキーマッピングの打鍵数を最適化しよう、というすごくまじめなプレゼンでした。ちなみに、私はここまで徹底的に減らそうとはしていません。キーマッピングのほうにこだわっているので。資料が公開されました。

そして私の発表。今まで私がやってきたプレゼンとunite.vimについて。
本当はもっとまじめな発表だったはずなのだが、なぜかネタが混じって……。
詳しい内容は後日公開予定のプレゼンを見たほうが早いので、そちらを参照してもらうことにします。
資料を公開しました。
ちなみに、こちらはVim=VMのプレゼンです。

時間が余ったのとリクエストがあったので、私のVimを30分ほどデモしていました。
uniteのデモをやったり。iexe termtterのデモもしたかったんですが、ネットの調子が悪くてつながらず。

そして懇親会。集まったのは6人だけ。ちょ、みんなそこまでシャイだったのか。
普通懇親会はもっと人が集まるはず……。
VimmerはRubyistよりシャイだったという衝撃的な事実。

懇親会で出た話題
・unite.vimを今後どうするか?
→thincaさんとはいろいろ話し合いをしたので、いずれメインで使ってくれるはず。
matcherやsorterについては後回しにする。まずはsourceの仕様を固めないと。
タグジャンプ欲しいね、とか。
・ns9tksさんの話がちらりと出たり
→「相反する要望に対応するのは大変」
・今後のYokohama.vimはいつ開催する?とか
・会社のVim使いをどうやって増やせばいいだろうか
→Emacs使いも本当に使いこなしている人は少数派。頑張れば引き込めるよ!
・neocomplcacheは英語ヘルプがあるから、海外の人からメールがくるよ、とか
→ちなみに今日も久しぶりにメールがありました
・Vimを勉強するにはどうすれば?
→まずはvimtutorをやる。日本語版もあるよ。
:helpを読むのは大変なので、他人の.vimrcを参考にしつつ、分からないところを:helpで引くという使い方がおすすめ。
kanaさんの.vimrcは変なマクロを使っているので、コピペするときは注意。ちなみに、私はそういうマクロを使っていない。
あまり良い本はない。オライリー本も第7版は英語しかないし。
・Vimはバッドノウハウが多いよね……
→encodingとかマッピングとか、set, setlocalとか……

ちなみに、guyonさんはneocomplcacheをまだ使っていないそうですが、もうそろそろ使ってくれることでしょう。
今回の勉強会でuniteについて宣伝をしたので、使う人が増えるといいな。
.vimrcが500行を越えている人はなかなかいないので、Vim使いも初心者が多いんだな、という印象。
LvUPするための高い障壁が原因になっている気がする。周囲にすごいVimmerが居れば話は別なんですが、普通はいない。
私も独学だったし。

懇親会は人数少なかったけれど、得るものが多かったので良かった。
やはり勉強会だけでは深い話ができないので、懇親会大事だなーと思いました。
ただ発表を見るだけだったら、ust参加でも良い訳で。
特に、tyruさんやcooldaemonさん、eagletmtさんと話ができなかったのが痛いですね。
次回こそは……。

2010年9月3日金曜日

WEB+DB PRESS Vol.58 「Emacs活用∞」レビュー

LingrのEmacs部屋で「Emacs活用∞」について話していたら、tomoyaさんに「ぜひレビューしてください!」と言われてしまったので、こちらでレビューをしておこうと思います。
ちなみに、私は去年の「Vimの流儀」号とこちらの「Emacs活用∞」しかWEB+DB PRESSを購入したことがありません。どんだけエディタに毒されているんだ、私は……。

では、それぞれの項目について簡単な紹介とレビューをしておきます。

Emacsの世界へようこそ


この章はEmacsの紹介が主です。キーボード配列の変更という、初心者には敷居が高い設定も含まれます。

最初に知っておきたい基礎知識


Emacsのインストール方法と、設定ファイルのディレクトリ構成、基本的なキーバインドの紹介です。
よくある解説が続くので、熟練者には物足りないでしょう。

自分好みにカスタマイズするためのポイント


Elispのインストール方法、auto-installの紹介です。簡単なカスタマイズについても触れられています。

導入必須の便利な拡張機能


各種プラグインの紹介です。解説はかなり駆け足。やはりページ数が足りなかったようです。

Emacsの操作性に革命を起こす「Anything」


この特集のメインだと思われる、anything.elの紹介。anything.elのインストール方法以外に、設定やコマンドの定義方法も載っています。
が、こちらもページ数が足りないのか、「anything.elのソースを作成する」までは触れていません。

思考を即コード化する開発環境


開発に役立つ拡張機能の紹介です。私が知っているような有名所が多かったですね。最後にEmacsコミュニティについて若干触れています。
この特集を読んで、Emacsの開発に協力できるような人が増えるといいですね。

まとめ


本特集は基礎知識を高めることに重点を置いているようです。
Emacsテクニックバイブルでは基礎知識をかなり省いて、プラグインの紹介を重視しているため、
この特集を読んでから、Emacsテクニックバイブルを読むのがよいでしょう。
残念だったのは解説がかなり駆け足だったのと、Emacs lispについてはほとんど触れられていなかったこと。
るびきちさんがEmacs lisp解説本の構想を練っているようなので、そちらに期待したいです。
あとはSoftware Design誌に連載されている、「Emacsのトラノマキ」がいつ単行本化するのかが気になっています。
なぜか最近勢いにのっているEmacs陣営。これはVimも負けていられませんね。